今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人で、今日の手術は、眼瞼下垂3人、霰粒腫3人(2歳男の子、5歳女の子、54歳女性)、でした。
今日は、昨日、強膜内固定の手術を受けていただいた60代前半の女性の方の診察がありました。この方は、元々、他院で多焦点レンズを使った白内障の手術を受け、不具合で、単焦点に入れ換え、また違うクリニックで強膜内固定を行い、その後、当院へいらっしゃいました。視力としては良好なものの、若干、ブレるような見え方、斜に入るような光が見えるといった症状があり、レンズのわずかな傾きが原因の可能性を考え、強膜内固定のレンズを取り出し、新たなレンズで強膜内固定をし直す手術を予定しました。前医でのレンズも十分きれいに入っていますし、正直、手術したからといってよくなる保証もないところもあり、それも伝えた上で、少しでもよくなる可能性があるならば手術を受けたいとおっしゃってくださったので、そこまで言われて断る理由はないので、手術を引き受けさせていただきました。
強膜内固定のレンズは2点で固定するため、眼の中心に対して1対が均等にしなければ、多少の傾きが生じますので、きれいに入れることが難しいのですが、最近、僕は乱視用のデジタルガイドを使うことで、眼の中心を通る対称な位置への固定がよりしやすくななったように感じています。
まだ術後すぐなので、見え方はイマイチだとは思いますが、ひとまずレンズはきれいに固定できて手術を終えたつもりなので、なんとか少しでも改善してくれればと思います。