院長ブログ

タウンニュース2024年7月

タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で毎月連載させていただいている『目のお悩みQ&A』第49回目の今回は『白内障の眼内レンズは左右で揃えないといけないのでしょうか?』というテーマで左右の眼内レンズの選び方について書いてみました。

 

 

 

 

 

 

以下、タウンニュースの本文です。

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 白内障の手術で使う眼内レンズには、単焦点レンズと多焦点レンズがあり、単焦点レンズはピントの遠方、近方、中間、多焦点レンズは3焦点タイプや焦点深度拡張型などから選びます。両眼の手術では一般的に、左右でタイプ、度数を同じようにした方がバランスがよく、片方の手術を終えた段階で見え方に問題がなければ、もう片方もそれに揃えればよいです。しかし、見え方がイマイチの場合にもう片眼も同じレンズにしてしまうと、余計に見えにくくなることがあります。 

 例えば、単焦点レンズで遠方にした時、近くが見えにくい場合は、もう片方を少し近方にすれば見えにくい部分をある程度カバーできますし(遠近差をつけ過ぎると違和感が強く出る可能性があります)、もっと確実に近くを見るために、多焦点レンズを使う方法もあります。また、多焦点レンズを使ってハローグレアやコントラスト低下などの副症状が気になる場合には、もう片方を単焦点にすることで副症状の影響を最小限に抑えることもあります。このように、左右でレンズを変えることで、片方の欠点をうまくカバーできます。

 左右のバランスはあくまでレンズ選択の1つの要素で、そのバランスを崩してでも、左右で変えた方がメリットがあると考えられるならば、左右で異なるレンズを使うことも決して悪いことではないと考えます。

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タウンニュースのコラムでは、眼に関する疑問についてお答えさせていただいております。気になる眼の症状から白内障やまぶた、硝子体の手術まで何でも構いませんので何かリクエストがございましたら教えてください。

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