院長ブログ

緑内障点眼でお困りの白内障は

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障9人、眼瞼下垂2人、結膜弛緩1人でした。

今日、受診された80代の男性の方は、お近くの眼科で緑内障の点眼治療を受けており、充血やメヤニ、痒みが強く、最近、見え方も悪くなってきたため、かかりつけの先生に『白内障では?』と聞いたところ、『まだ進んでいないから様子見』と言われ、セカンドオピニオン目的で当院へいらっしゃいました。

緑内障の点眼は充血しやすいものもありますし、アレルギー反応が出やすいものもあり、点眼をしていて、辛い状況になってしまうこともあります。ただ、緑内障の点眼はいくつか種類があり、一つのタイプが合わないからといって、他の点眼も必ずしも合わない訳ではありませんので、種類を替えて合うものを探ることも必要です。

この患者さんの場合、かかりつけ医からはまだ早いと言われていましたが、ある程度、進行した白内障はあり、視力も右0.4 左0.7と低下しており、緑内障も初期で視野障害も視力に影響するほどではなく、十分、白内障の手術適応と考えられました。

白内障の手術では、単に手術をすることでも眼圧は下がることもありますし、より眼圧を下げたいと思えば、アイステントの処置を一緒に行うことで、うまくいくと緑内障の点眼を減らすこともできますので、この患者さんの場合、仮に視力が低下していなくとも、白内障の手術を行うことを考える価値は十分あったと思われました。

結局、白内障手術の方向考えていただくことになりましたが、こちらにお住まいのお友達の勧めで名古屋からわざわざ来てくださり、少しでもよい話ができたならうれしいです。

ちなみに、今日は遠いところでは、福岡や熊本からの患者さんもいらっしゃり、遠いところから、本当にお疲れ様でした。でも、この暑い時期、たまプラーザ、鷺沼、あざみ野あたりでお近くにお住まいの方でも受診に来ることは大変なことだと思います。皆さん、どうもありがとうございます。

明日から、1週間ほど休診をいただき、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、東ティモールで診療のボランティアを頑張ってきます!

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