今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人と眼瞼下垂1人で、今日の手術は、白内障15件と黄斑上膜の硝子体手術1件でした。
今日の外来では、2年前に当院で右眼の白内障手術を行なった50代後半の男性の患者さんが、2週間前に検診で高眼圧を指摘され、なんとなく眼が開きにくいのと、頭痛を感じ、近医を受診したところ、眼圧が40を越えており、内服(ダイアモックス)を処方され、1週間後の再診時、眼圧は変化がなく、点眼を3種類追加されたそうですが、足の痺れと体のだるさが出現し、当院を受診されました。
2年前の手術の時の所見では、チン小帯が弱めでCTRを入れていたので、レンズがズレて虹彩が後ろから押されて隅角が閉じて眼圧が上がったのかなと予想して、診察しましたが、レンズはきれいに入っており、グラグラ揺れる所見もありませんでした。気になるところとすれば、虹彩の色素がレンズの表面や裏側の硝子体の中に若干目立つので、色素性の眼圧上昇なのかなと思われました。
また、眼圧を下げるために処方するダイアモックスという薬は電解質のバランスが崩れ、手足の痺れや胃腸障害などの副作用が出ることがあり、長期服用は難しく、一時的に眼圧を下げる目的で短期的に使った方がよい薬です。
この患者さんも眼圧は11mmHgとだいぶ下がっていたので、内服は中止し点眼だけで経過をみていき、もし眼圧が上がって下がらない場合は、外科的な方法を考える方針としました。でも、なるべくなら眼圧を下げる手術はしないに越したことはないので、点眼だけで眼圧が治ってくれるといいなと思います。
今日は、台風が接近する中、患者さんもスタッフの皆んなも、手術、お疲れ様でしたm(_ _)m