院長ブログ

糖尿病があると

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障4人と霰粒腫2人(36歳男性、49歳女性)でした。

今日の外来では、昨日からの左眼の充血と痛みで60代の男性の方が受診されました。眼の中に炎症を起こしているぶどう膜炎という状態でしたが、炎症の主座は眼の前の方のスペース(前房)に限局しているようで、ぶどう膜炎の中でも虹彩炎と思われました。ぶどう膜炎を起こす原因はいくつかありますが、特徴的な所見がなくはっきりとした原因は特定できずに、原因検索の採血をし、症状に対しては、抗炎症両方でステロイドと抗菌薬の点眼を処方することとしました。

原因ははっきりはしませんが、可能性としては、この方の場合、糖尿病の持病があり、糖尿病からの虹彩炎の可能性が考えられました。糖尿病があると、眼への影響は網膜の血管が悪くなる“糖尿病網膜症”がよく知られていて、一番ケアしないといけない問題ではありますが、時々、虹彩炎を起こすこともあります。点眼で割とすんなり炎症がひいてくれることが多いので、大丈夫と思いますが、糖尿病のある方で充血や眼の痛みが出てきた時は早めに受診してあげるとよいかと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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