院長ブログ

海外輸入レンズへの入れ換え

今日は午前のみの外来で、手術の申し込みは、白内障3人、眼瞼下垂1人、霰粒腫 4人(3歳女の子、4歳女の子2人、10歳男の子)でした。

昨日の手術では、40代前半の女性の方の眼内レンズの入れ換えがありました。元々は他院での白内障手術でパンオプティクスが入っており、ブレるような見え方と異常光視症が強く、レンズの入れ換えを希望され、入れ換えるとすれば、単焦点レンズかVivityを提案しましたが、最終的には患者さんの強い希望でミニウェルへ入れ換えすることになりました。

ミニウェルのような海外から輸入して使うレンズは、入れ換えの時にはちょっと使いにくいかと考えています。その理由は、レンズの取り寄せまでにある程度の時間がかかってしまうことと、レンズ交換では、必ずしも予定のレンズが使える訳ではないので、海外輸入レンズは発注時点で費用が発生し、使えないと費用が無駄になってしまうからです。普通の白内障手術でも予定のレンズが使えない可能性はなくはないのですが、レンズ交換では若干、その可能性が上がるかなと思っているのと、複数のレンズを用意しておき術中の所見により最終的にレンズを決めたいと思うこともあるので、その辺りの使い勝手に関しては、国内で一般的に流通しているレンズの方が使いやすいので、レンズ交換は基本的には国内レンズで手術したいと考えています。

ただ、国内レンズでは適切な度数がなかったり、患者さんの希望を叶えるには海外レンズしかないような状況であれば、取り寄せに時間がかかる(手術がちょっと大変になる可能性がある)こととレンズが使えなくとも費用がかかることをご承知いただければ、海外輸入レンズを選択することも可能は可能です。

今回の患者さんにもそのようなことをご理解いただいた上で、第一の選択肢をミニウェルとして、手術を行い、結果的には何の問題もなく予定通り、ミニウェルに入れ換えることができました。なので、オーバーな話をしてしまったかもしれないですが、後から聞いていないということになるよるよりは、なるべくきちんと色んな可能性を話して手術を受けてもらいたいと考えています(それでも、想定外のこともありますし、予期せぬことまで全て話すことは難しいですが)。

まだ見え方は落ち着かないですが、無事、希望のレンズに入れ換えられてよかったです。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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