院長ブログ

レンズが表裏逆に入ると 

今日は午前は外来、午後は手術で、眼瞼下垂3人、霰粒腫3人(2歳男の子、2歳女の子、50歳女性)でした。

今日、外来受診された40代の男性の方は先月、他院で単焦点レンズで白内障の手術を受け、後嚢破損のため、レンズが落下してしまい、更に他の施設で硝子体手術を受けレンズを入れてもらったそうですが、術後からブレるような見え方が続き、『レンズが表裏逆に入っているのでは?』と心配されていらっしゃいました。

眼内レンズに表裏があるかということですが、もちろん、あります。ただ、仮に表裏が逆になったとしても、見え方そのものには問題がないとされています。影響があるとすれば、構造上、後発白内障が出やすくなってしまうことはあるのですが、後発白内障が出たならばYAGレーザーで切開してしまえば済むことですし、通常の入り方をしてもいずれ出ることが多いことなので、大きな問題にはならないかと思います。

この患者さんの症状から、レンズがズレて入っているのかと疑って診させていただきましたが、レンズもきれいに入っており、表裏も正常でした。ただ、3.5Dほどの乱視があり、そのせいで出ている症状かと思われました。後嚢破損後は嚢外固定というレンズの入れ方をしなければならず、乱視矯正用のレンズ(トーリックレンズ)が使えないので、乱視が残るのはやむを得ない面があり、あとは眼鏡やコンタクトレンズでの矯正が必要になります。

今日から診療再開で患者さんの予約数が多く、たくさんお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。しばらく混雑が予想されますが、スタッフ皆んなで頑張ります。

今日も皆さん、お疲れ様でしたm(_ _)m

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