院長ブログ

アルチザン摘出+白内障手術

今日は午前が外来で午後は手術でした。

手術の申し込みは、白内障3人、今日の手術は、白内障13件(アイステント併用2件、Artizan摘出併施1件)と霰粒腫3人(生後2か月女の子、4歳女の子2人)でした。

今日は40代半ばの女性の右眼の白内障の手術でしたが、”Artisan(アルチザン)“という前房型のICLが入っており、このレンズの摘出と白内障の手術を一緒に行いました。

アルチザンの厄介なところは、PMMAという固いプラスティックでできているので、レンズを切断したり、折り曲げて取り出すことができずに、キズを大きく作らなければならないことです。

上方(頭側)に外方4mm、内方6mmの切開を作り、レンズの虹彩の固定を外し、レンズを摘出し、このキズは白内障の手術をするには大き過ぎるので、縫合して閉鎖し、白内障手術用のキズを耳側に新たに作り、水晶体の濁りを取り出し、眼内レンズを入れて手術を終えました。この患者さんは2か月前に同様に左眼の手術をしており、今回が2回目だったので前回よりも半分くらいの時間(それでも20分くらいかかりました)でスムーズに手術できてよかったです。前回は大きな切開創が閉じにくく、虹彩が嵌頓してしまい、術後に虹彩の整復と創の縫合の再手術が必要になってしまいましたが、今回は再手術の必要なく順調に経過してくれるといいなと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

TOPへ