院長ブログ

長引く硝子体出血

今日は午前のみの外来でした。
手術の申し込みは、白内障1人、糖尿病網膜症の硝子体手術1人、霰粒腫1人(38歳女性)でした。

今日、硝子体手術の申し込みをいただいた40代半ばの男性の方は、糖尿病の持病があり、その影響で網膜症を起こしてしまい、今年の1月から他院で治療中で、右眼はレーザー治療を行なったものの、左眼は硝子体出血が出てしまい、レーザーはできずに硝子体注射だけ行ないましたが、なかなか出血が引かずに当院を受診されました。

出血で眼の中が見えないのではっきりしたことは言えませんが、出血だけなら出血を取り除き、網膜に光凝固(レーザー)をすればよいのですが、長引く硝子体出血では、網膜の表面に異常な膜(増殖膜)ができていると厄介で、その処理も必要になりますし、網膜の牽引により網膜剥離が起こっている可能性もあります。

このまま出血を残しておいてもよくないので、手術を予定させていただきました(増殖性の変化が起こっているおそれもあり、手術の1週間前に抗VEGF薬の硝子体注射も予定しました)。不確定な要素もあり、手術が大変になることや、思ったような視力の回復が得られない可能性もありますが、必要な処置を行い、少しでも視力が改善できるようにしたいと思います。

今週も皆さま、お疲れ様でしたm(_ _)m

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