今日は一日外来でした。
手術の申し込みは、白内障6人、眼瞼下垂1人、霰粒腫4人(2歳女の子、11歳女の子、52歳女性、53歳女性)、硝子体手術(強膜内固定)1人、翼状片1人でした。
今日の外来では、10月の終わりに他院で白内障の手術を受けた後、『揺れるような見え方』が気持ち悪いということで40代半ばの男性の方がいらっしゃいました。白内障の術直後、特に若い方で多焦点レンズを入れていると、レンズがきちんと入っていても、そのような症状を訴えることがありますが、この方は単焦点レンズを使っていて、実際に、瞬きや眼の動きに伴い、レンズがゆらゆら揺れて動揺視の症状が出ているようでした。元々、最初の白内障手術の時に、水晶体の支えが弱かったらしく、強膜内固定にすればよかったかもとおっしゃっていたそうですが、そのような状態の白内障の手術自体も難しかったと思いますし、レンズが入るなら普通に入れて終われたらというのはまず考えるところで、もし自分がこの方の白内障手術をしたとしても、最初から強膜内固定ではなく、まずは普通にレンズを入れて終えていたのではと思いました。結果的に、今のレンズは取り出して、新たなレンズを眼に固定して入れる強膜内固定を行う必要があり、また前の先生にお願いしてもよいのではとお伝えしましたが、こちらで手術をご希望くださったので、予定させていただきました。
同郷で同い年の方なので、何かの縁なのかもしれませんが、年末には帰省のご予定があるとのことで、安心して帰れるようにしっかり手術したいと思いました。
術後に『レンズが揺れている』とおっしゃる患者さんも時々いらっしゃいますが、実際はレンズはきちんと安定していて、そう感じているだけのことがほとんどなので、あまり心配はしないでいただければと思いますが、今日の患者さんのように、揺れる見え方を感じていて、本当にレンズが揺れているという状態もたまにあります。でも、急いで何かをしないといけない訳ではありませんので、その時はあまり焦らず受診いただければと思います。
今日もお疲れ様でしたm(_ _)m