今日は午前は外来、午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人で、今日の手術は、眼瞼下垂3人、霰粒腫5人(6歳女の子、11歳女の子、13歳女の子、27歳女性、39歳女性)でした。
当院では、白内障の手術を受けていただいた患者さんには、眼内レンズカードをお渡ししています。このカードには、眼内レンズの名称と度数、シリアルナンバーなどが記載されており(正確にはそのデータのシールを台紙に貼ってお渡ししています)。先週と昨日と白内障の手術を受けていただいた60代の男性の方から『左右で違う度数のレンズを入れたのですか?』と質問をいただきました。この方の右眼には+19.5D、左眼には+20.5Dという値のレンズを入れていますが、どちらも-2.5Dくらいの近視になるように狙っています。眼内レンズは角膜のカーブの具合(屈折力)や眼の長さ(眼軸長)など眼のいくつかのパラメータから、どの強さのレンズを入れると、どこにピントが合うか(術後屈折がどうなるか)という計算をして度数を選びます。仮に左右の眼の状態が全く同じであれば、同じ位置にピントを合わせるなら、左右で同じ度数のレンズを使うことになります。しかし、左右で多少の差はあるため、同じ位置にピントを合わせるとしても(計算上、全くピッタリとは通常はなりませんが)、左右で多少違う度数のレンズを選ぶことにはよくあることです。逆に左右でピントの位置を少しずらすようなモノビジョンにする時も、左右で結果的に同じ度数のレンズを使うようなこともあります。眼鏡も左右で同じ見え方にするのに、必ずしも左右で同じレンズ度数にならないのと一緒と考えていただけると分かりやすいかと思います。
なので、レンズカードをもらって、左右で違う度数でも、それは心配しないでいただければと思います。
今日もお疲れ様でしたm(_ _)m