院長ブログ

ロービジョンの白内障時期

今日は午前が外来で午後は手術でした。

手術の申し込みは、白内障1人、アドオンレンズ1人で、今日の手術は、白内障14件でした。

当院の外来では、高度の視覚障害、いわゆる“ロービジョン”の患者さんの対応=ロービジョンケアも行なっております。高齢のロービジョン患者さんでは、だいたい白内障の手術も済み、すべき外科的な治療は既に終えていることが多いのですが、今日、経過観察で受診された、70代後半の女性の患者さんは、2年前に都内の大学病院から経過観察目的で転医され、強度近視に伴う黄斑変性で視力が両眼とも0.1〜0.2程度で視野も悪くロービジョンのケアを行なっていますが、まだ白内障の手術は行われていません。ご本人から『白内障はどうしたらいい?』と聞かれましたが、白内障の濁りはそれほど強くはなく、視力もずっと安定しているので、現状では手術をしてもあまり見えやすくなることは期待できないかもしれないけれど、いずれ白内障が進んでくると手術は必要となり、あまり進行してからだと手術が眼に負担になってしまうこともあるので、あまり進みすぎないうちに、もう少ししたら手術しましょうかというお話をさせていただきました。

白内障以外の病気が原因で視力が大きく下がってしまっている場合、無理に白内障の手術はしなくてもいいかという考えもあるかと思いますが、ある程度の濁りがあれば、視力自体は上がらなくとも、少し明るくなったなど多少の改善は得られる場合もありますし、あまり白内障が進行し過ぎてもよくないこともありますので、ほどほどの時期に手術は済ませておいた方がよいかと思います。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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