今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障2人で、今日の手術は、白内障15件と黄斑上膜の硝子体手術1件でした。
今日の外来では、先週、黄斑上膜の硝子体手術を受けていただいた70代の女性の方の経過観察がありました。黄斑上膜もしっかり剥がれており、硝子体出血や網膜剥離、感染症などの合併症もなく、経過は順調ですが、患者さんから『歪み少しよくなったけれど、まだ残りますね』とおしゃっていました。黄斑上膜は黄斑の上に異常な膜ができることで、黄斑の形が悪くなってしまい、歪んだり物が大きく見えるような見えにくさが出てしまいます。膜を剥がして、強制的に形を整える操作までできればよいのですが、あくまで手術でできるのは、膜を剥がすところまでです。当然、黄斑に悪い影響が長く続けば続くほど、膜を剥がしても黄斑の形が戻りにくく、症状の改善度合いも減ってしまいます。なので、黄斑上膜の手術の目的としては、症状の悪化を防ぐことで、時期がよければ症状の改善もいくらかは望めるかと思っています。
歪みは残るかもしれませんが、手術で黄斑上膜をきれいに取り除き、再発がなければ、症状は悪化することはまずないので、手術としてはうまくいっていると考えていただければと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m