院長ブログ

当院のICL

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人、眼瞼下垂1人、ICL1人でした。
今日の手術は、白内障10件(iStent併用1件)、黄斑上膜の硝子体手術1件、有水晶体眼内レンズ(ICL)手術1件でした。

近視を矯正するために眼の中にレンズ”有水晶体眼内レンズ“、一般的には”眼内コンタクトレンズ“と呼ばれており、このレンズを入れる手術が、いわゆる”ICL手術“と言われています。当院でもこの近視を治すレンズを入れる手術は行っておりますが、厳密に、”ICL“というのはStaar社の有水晶体眼内レンズの商品名で、全ての有水晶体眼内レンズがICLという訳ではありません。当院で使っているレンズは、EYECRYLという海外から取り寄せたレンズを使っています。なぜ、このEYECRYLEを使っているかというと、ICLが使えないからです。ICLを使うにはライセンスを取得せねばならず、僕ももう2年くらい前に資格取得の申請をし、費用の支払いや講習は受けているのですが、実際にインストラクターの先生と一緒に手術をする実技講習のようなステップがしばらく中断されてり、順番が全然回ってこないために、手続きが進まない状況になってしまっています。その間も、近視を治したいという希望の患者さんがいらっしゃるので、すぐに使うことができる海外から取り寄せるレンズを使って手術を行っています。

ただ、このEYECRYLEを使っていて、ICLの方がよいと思う点もあります。EYECRYLも見え方自体はとても良好で近視を治すという点では全く問題ないと思っていますが、最近、それぞれのレンズを取り出す機会があり、レンズの取り出しやすさという点では、ICLの方がずっと楽なので、いずれレンズを取り出す時のことを考えると、できればICLを使ってあげた方が困らなくて済むのかなと感じています。

もちろん、EYECRYLも取り出すことは十分可能なのですが、どうしてもレンズが硬く厚いので、キズを大きめに作る必要があり、レンズの交換や白内障の手術も少ししにくくなってしまう可能性はあるのかと思っています。

ICLの申請も来年4月以降に実技講習がまた再開になるそうで、もう少しでライセンスが取得できそうなので、もし、それ以降でよければ、ICLで手術させていただきますし、EYECRYLEでもよければ、いつでも手術を予定させていただきます(レンズの取り寄せに時間がかかるので、2か月くらい先での予定になりますが)。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

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