今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障3人と黄斑上膜の硝子体手術1人でした。
今日の手術は、白内障9件、眼内レンズ交換1件、眼内レンズ整復術(虹彩捕獲予防手術)1件、硝子体出血(糖尿病網膜症)の硝子体手術1件でした。
今日、手術の50歳の男性の方は、7月に右眼の強膜内固定を行ったのですが、術後、しばしば、レンズに虹彩が引っかかってしまう“虹彩捕獲”という状態を起こしてしまっていたため、これを防ぐために、虹彩と眼内レンズの間に糸を張る手術を行いました。
角膜の縁から2mmの位置で、針を刺し、虹彩とレンズの間のわずかな隙間に糸を通し、向かい側も同じ位置で針を出すために、外側から別の針を刺し、その針の中に糸のついた針の先を挿入して眼外へ引き出し、往復させ糸を結び、これをレンズの両端に2本作りました。本当は強膜の蓋を作って糸を埋め込みたいところでしたが、この方の場合、眼圧が不安定で時々、異常に上がってしまうことがあり、現時点で緑内障はないものの、将来的に緑内障の手術が必要になる可能性がなくもなく、その時に、あまり不利にならないように強膜は触らない方がメリットがあるかと結膜の下に糸を置いて終えました。
物理的にはこれで虹彩がレンズの裏側に回ることはないと思うので、虹彩捕獲がおこらないでくれると思いますが、しばらくしっかり経過を見ていきたいと思います。
今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m