院長ブログ

タウンニュース2024年12月

タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版で隔月連載させていただいている『目のお悩みQ&A』第52回目の今回は『ロービジョンケアとは何でしょうか?』というテーマで高度の視覚障害の方へのケアについて書いてみました。

以下、タウンニュースの本文です。

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‭高度の視覚障害で見え方が悪くなっている状態を“ロービジョン”と言い、そのような患者さ‬‭んに対するケアが“ロービジョンケア”です。‬

‭ 手術しても視力が十分に改善できない、手術が適応にならないといった病気もあります‬‭が、治すことはできなくても、僕ら眼科医がサポートできること、患者さん自身がすべきこ‬とはあります。残っている視機能を最大限に活かし、様々な援助を借りて少しでも見えるよ‬うに、生活しやすいようにしましょう。‬

‭ ロービジョンの方は視覚の身体障害者に該当することが多く、役所に申請することで様々‬な公的援助を受けられます。文字の読み書きは、老眼鏡や、文字の拡大、白黒反転ができる‬拡大読書機を使うことで可能になることがあります。タブレット端末も視覚サポート機能が‬充実しています。‬

‭ 神奈川県ではライトセンターや七沢自立支援ホームなどの公的な施設で、歩行訓練や日常‬‭生活訓練が可能です。視覚障害者の就労支援団体や、様々な悩みを相談し合い、困難を乗り‬越えるための交流を目的とした当事者団体もあります。‬

‭ 全く見えなくなり、外出が難しい方がいる一方、色々な道具やサポートによって、健常者‬と同じように就学、就労している方もいます。治療はできなくてもロービジョンケアを受‬け、少しでも楽しく明るく生きていって欲しいと思います。‬

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タウンニュースのコラムでは、眼に関する疑問についてお答えさせていただいております。気になる眼の症状から白内障やまぶた、硝子体の手術まで何でも構いませんので何かリクエストがございましたら教えてください。

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タウンニュース青葉区・都筑区・宮前区版 
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