院長ブログ

2025年診療初め

あけましておめでとうございます!

2025年診療初めの今日は一日外来でした。

手術の申し込みは、白内障4人、眼瞼下垂1人、霰粒腫1人(8歳女の子)、黄斑円孔の硝子体手術1人でした。

黄斑円孔は網膜の中心部の黄斑に穴があいてしまう病気ですが、今日、黄斑円孔で硝子体手術の申し込みをいただいた70代の男性の方は、1か月前くらいから左眼の中心部の歪み、見えにくさを自覚され、お近くの眼科を受診し、黄斑円孔の診断を受け、手術のために他の眼科を紹介され、受診したところ、手術が3か月近く先になるということで、もう少し早めに手術した方がよいのではと心配になり、当院を受診されました。黄斑に穴があいた状態が長く続くと、穴になっていた部分の網膜の細胞が悪くなってしまい、穴が塞がっても見え方の回復が弱くなってしまうので、基本的にはあまり先にせず、準緊急的に手術をした方がよいと考えています。なので、約1週間後の来週水曜日に手術を予定させていただきました。手術は、硝子体手術で、硝子体を切除した後、黄斑部の網膜の一番内側の内境界膜(ILM)を剥がし、眼の中を一旦、空気に置き換え、更に空気を医療用のガス(SF6ガス)に置き換えるというような処置を行い、ガスの浮力で黄斑部の穴を押さえつけることで穴が塞がることを期待する手術になります。ガスは少しずつ吸収され減っていきますが、なるべく効果的にガスを使うにはうつ伏せもしくは下向き姿勢でガスをなるべく眼の真裏の黄斑にあててあげることが大切です。このうつ伏せ姿勢はちょっと辛いのですが、よりよい経過のためには必要で、術後2日間が特に重要といわれているので、しっかり頑張っていただければと思います。

当院は、昨日まで年末年始のお休みをいただいておりましが、この患者さんは今日、突然受診された訳ではなく、休み中に事前にHPの問い合わせフォームから連絡をいただいていたので、こちらも対応がしやすくとてもありがたかったです。もちろん、連絡なしに来ていただいても出来る限りの対応はさせていただきますが、ご希望に沿えないこともありますので、お問い合わせフォームでもお電話でも事前にご相談いただけるとよりよいかと思います。

では、今日からまた頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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