院長ブログ

PanOptix→Vivity

今日は午前が外来で午後は手術でした。
手術の申し込みは、白内障4人で、今日の手術は、白内障13件(iStent2件)、黄斑円孔の硝子体手術1件、眼内レンズ交換1件でした。

今日の眼内レンズの入れ換えの手術を受けていただいたのは40代半ばの女性の方で、昨年4月に他院で多焦点レンズ(Pan Optix)を使った白内障の手術を受け、異常光視症やコントラストの低下が気になり、右眼をまた他の医院で単焦点レンズへ入れ換えました。右眼は多焦点レンズの副症状は柔らいだのはよかったのですが、−2Dに合わせ50cmくらいは見えるものの、焦点の幅の狭さが気になるということで、今回はVivityに入れ換えることにしました。

Vivityは回折型多焦点レンズのようにはコントラストが低下せず異常光視症は出にくい焦点深度拡張型の多焦点レンズですが、それでも単純な単焦点レンズとは異なり、コントラストや光の見え方は若干の違いはあるかと思います。なので、コントラストはできるだけ下げたくない、異常光視症も極力出したくないとなれば、単純な単焦点レンズを選択すべきですが、多少は影響があっても構わない、回折型の多焦点よりいくらかでも改善されるのであれば十分と思え、その上で、なるべく焦点の幅を広くしたいという気持ちが強いのであれば、Vivityのような焦点深度拡張型の多焦点レンズへの入れ換えは十分支持される選択だと思えました。

入れ換えの手術自体は問題なく終えられてよかったですが、症状が改善しつつ、焦点の幅がある程度保たれ、希望の見え方になってくれるといいなと思いました。

今日も手術、お疲れ様でしたm(_ _)m

TOPへ