院長ブログ

北海道から

今日は一日外来で、手術の申し込みは、白内障7人、眼瞼下垂2人、霰粒腫2人(2歳男の子、32歳女性)、黄斑上膜の硝子体手術1人でした。

今日、白内障の手術をお申し込みくださった70代前半の女性の方は北海道から来てくださいました。元々、右眼は地元の総合病院で手術を受け、-1.5〜2Dの軽い近視になっていましたが、山の中に住んでいて、カフェとガーデン公開の仕事をしていることと、冬は室内での生活が中心になるため、左眼はどのようにしたらよいか?と相談したくてわざわざ来てくださったそうです。

遠方も近方も見えた方がよいということですので、左眼だけ多焦点レンズにするのも一つの方法ですが、右眼に単焦点レンズが入っており、その見え方に比べると、多少はコントラストが落ちる感じや夜の光の異常が気になってしまう心配も考える必要がありました。現在、左眼は手元によくピントが合っている近視状態で、白内障が出るまで不自由なく過ごすことができていて、右眼で近方が見えている感覚があるのであれば、左眼は右よりも軽い近視で中間から少し遠方気味にするのでも十分、生活ができるのではないかと思われました。

こうするしかないという訳ではなく、いくつかの選択肢の中から、どのレンズにするか、どこにピントを合わせるかで、そうするのが自分にとって一番よいかを考えることが大事で、レンズについてはこれから決めて行きましょうとお伝えし、お帰りいただきました。わざわざ北海道の釧路の方から来てくださり、その甲斐があったかどうかは分かりませんが、少しでもよかったと思っていただけたらいいなと思いました。

ちなみに、遠方からの来院や手術で、この時期、雪で交通が乱れて来られないということもご心配かもしれませんが、そのような時はどうか無理なさらず、ご連絡いただければ、予定を変更させていただきますので、ご安心ください。

わざわざ遠くからありがとうございました。少しでもよい手術ができるように頑張ります。

TOPへ