『白内障はいつ手術したらよいでしょうか?』
『もう白内障の手術しなきゃダメかなぁ?』
『他の眼科さんでまだ手術は早いと言われて、、、』
といった患者さまからのお声をよく聞きます。
つまりは、白内障の手術の適応、タイミングです。
これは簡単なようで結構、難しい問題でもあります。
例えば、胃癌のような悪性の切除するのがベストの病気では、病気がみつかれば手術をしなければなりません。(手術の方法の検討は必要ですが)
眼の病気でも網膜剥離のような放置すると回復しない視力障害、最悪、失明してしまうような疾患では、可及的早期に手術をしなければなりません。
しかし、白内障のような良性疾患では『手術をしなければならない』状況はそんなに多くはありません。白内障がどんなに進行しても、年齢が高齢になっても手術をする事自体は可能です。(白内障も進行すると手術は大変になってしまうこともありますが)
手術をしなければいけないのは、白内障そのものの問題よりも、前房が浅い緑内障発作を起こしそうな眼の方や、自動車の運転がしにくい、免許更新の視力基準に足りないなどの社会的要因が多いかもしれません。
手術を『しなければならない』場面はそう多くはないですが、『手術しなければ良くならない』のも『手術をすればよくなる』のも白内障です。
もちろん、必要がないのに手術することはありませんが、見えにくい状態を我慢して過ごすより、手術をして見えやすくなった状態を少しでも長くした方がプラスという考え方もあります。
手術のタイミングは視力だけでは決められないと思っています。
たとえ視力が0.1でも不自由がない方は手術をしなくてもよいと思いますし、視力が1.2でも白内障による見えにくさに困っているようであれば、手術をした方がよいと思っています。
また、近視、遠視、乱視が強い方は白内障手術でだいぶ楽になることが多いです。
最終的には手術をするかは患者さまの意思が重要ですが、その判断に必要な情報、現在の眼の状態と手術をすることのメリット、デメリットはしっかり話させていただきます。その上で、視力や白内障の状態からだけでなく、患者さまの訴えや生活の様子から、手術をした方がよいかどうかは一緒に考えたいと思っています。
『かすんで見えにくい』『明るいと眩しくて見えにくい』『暗くなると見えにくい』などは白内障でよくある症状です。『白内障かな?』『白内障の手術っていつ受ければいいんだろう?』とお悩みの方はぜひ、一度、ご相談ください。
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