今回はなぜ僕がたまプラーザで開業したかについて書きたいと思います。
たまプラーザは緑も多く、若い世代から高齢の方までバランスよく住まわれている、とても活気のある素敵な街だと思っていたのもあります。
でも、それだけではありません。
僕は昭和大学の眼科に入局し、2年目から昭和大学藤が丘病院(リハビリテーション病院)で計5年間勤務しました。
この5年間は僕にとって、とても貴重な時間でした。
当時、僕が藤が丘で指導いただいたのが教授の谷口重雄先生です。
谷口先生は難症例白内障といって、白内障の中でも難しい白内障の手術を専門とする、とても有名な先生でした。
しかも、白内障はもちろん、緑内障、網膜硝子体、眼瞼などさまざまな疾患に対し、高度な技術でされる谷口教授の手術、診療を間近で見ることができたのは、とても貴重なかけがえのない幸せな経験だったと思います。
当時、青葉区や田園都市線沿線の患者さまは『目のことで困ったら藤が丘の谷口教授に』という思いがあったと思いますし、実際、どんなに大変な患者さまでもなんとかしてしまう、谷口先生の姿はとてもかっこよかったです。
また、当時、僕は眼科医になりたての身でしたが、眼科医として、診療、手術の技術を上達させることができたのは、谷口教授をはじめ、藤が丘の先輩方の指導のおかげもありますが、それだけではなく、藤が丘で出会った患者さまがたくさんのことを学ばせてくださったからだと思っています。未熟な知識、技術でご迷惑をかけてしまったこともあるかと思います。それでも温かく接してくださった患者さまに成長させていただいたという思いがとても強くあります。
勝手にですが、そんな谷口教授に憧れ、藤が丘のある青葉区で谷口教授の思いを受け継ぎつつ、少しでも谷口教授のような手術ができるようになりたいという思いと、青葉区を中心とする田園都市線沿線の方に少しでも恩返しができればという思いから、藤が丘に近いたまプラーザを開業地とさせていただきました。
ですので、目のことで困った患者さまに可能な限り幅広く対応できるようなクリニックを目指したいと思います。小児からお年寄りまで、検査や点眼治療だけでなく、レーザー治療や手術まで、少しでも多くのことが当院でできるように努力してまいります。
もちろん青葉区だけでなく、都筑区、港北区、川崎市宮前区など、たまプラーザ近隣の方に少しでもお役に立てるよう頑張りたいと思いますので、皆さま、どうぞよろしくお願いします。