コラム

白内障コラム2【両眼とも同じタイミングで手術しないといけないか?】

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白内障の手術を受けるタイミングは「見え方に不自由が出てきた時」です。通常、白内障は両眼とも同じように進み、同じような見えにくさであることが多いため、この場合は両眼の手術で問題ないかと思います。

しかし、人によっては白内障の進み具合に左右差があり、どちらかの眼の白内障だけ強くなってしまうこともあります。このような時でも、基本的には見えにくい方の眼だけの手術でよく、必ず両眼一緒に受けないといけないわけではありません。

ただ、この時に考えるべきは、手術後の左右の眼のバランスと矯正方法です。元々、遠くがよく見えている眼で術後の眼内レンズのピントを遠くにしたり、近視の人でピントをそのまま近くにする時は、通常、片眼の手術でも眼鏡を作ることが可能ですし、手術をしていない方の眼はコンタクトレンズを使うのであれば、術後の矯正も問題なく行えます。しかし、手術の前後でピントの位置を大幅に変えるようなケースでは、左右で度数の差が大きくなって眼鏡がうまく作れず困ってしまうこともあります。このような場合は、もし、もう片方の眼に軽度でも白内障があれば、左右のバランスを取り、術後の眼鏡での矯正をしやすくすることを目的に、両眼を同じような時期に手術をすることも選択肢になります。

とは言っても見えにくさを感じていない眼の手術をするということはやはり抵抗感もあると思いますので、もう片方の眼も手術するかなかなか決めきれない場合は、無理に両眼を予定することはなく、まず片眼の手術を受け、その後の見え方や生活の様子でもう片眼も考えたらよいと思います。手術をしてしまってから、やっぱりしなければよかった、元に戻したいと思ってもなかなか元には戻せませんが、追加でもう片方も手術しようというのはいくらでもできます。迷った時に思い切って手術するのも時には必要かもしれませんが、基本的に迷って決められない時には待った方が失敗しないことが多いのではと思います。

また、片眼だけ白内障が進んでいる場合、両眼で見ると意外と困らず、かなり進んだ白内障になってしまうこともあるので、片眼だけでも見えにくさを感じた時は早めの受診をお勧めします。

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